職業情報
国家公務員
国家公務員はこんな人
行政面から人々の暮らしを守るのが仕事
●几帳面、努力家、責任感が強い
●みんなの役に立つ仕事がしたい
●政治・社会問題に関心が高い
国家公務員はどんな仕事?
さまざまな仕事があり、それぞれにやりがいがある国家公務員とは、国の機関に勤務し国政に携わる人です。大きく分類すると、「特別職」と「一般職」に分けられます。「特別職」は、大臣・大使・公使等のほか、裁判官・裁判所職員・国会議員・防衛庁職員を指します。それ以外の職員が「一般職」となります。さらに「一般職」の職員は、「非現業職員」「林野・印刷・造幣の3現業職員」「検察官」に分かれています。
■多岐にわたる国家公務員の職種
「非現業職員」には、各省庁の所掌事務に関わる政策の企画・立案、法律の制定・改正、法律の許認可事務などを担当する「一般行政職」のほかに、航空管制官・特許庁審査官等「専門行政職」や入国警備官・刑務官等「公安職」をはじめ、「専門技術職」「税務職」「海事職」「教育職」「研究職」「医療職」「福祉職」などがあります。国家公務員には、自分の適性や得意分野を活かすことのできる、バラエティに富んだ職種や職場があるとも言えます。専攻から希望職種を考えても良いですし、目指す職種に向けて専攻を選ぶのも良いでしょう。自分の能力を職務に活かし、国政に反映することができるのです。
■事務職
国民・住民からの申請書など書類の受付、受付後の事務処理、内部的な書類の作成など
・行政職(社会保険事務所、ハローワーク等)
仕事内容:会計、経理、庶務、受付など
(内容は官庁により異なる)
・税務(税務署)
仕事内容:税金の賦課・徴収
・裁判官事務所(裁判所)
仕事内容:裁判部門…書記官の補助(裁判立会)
行政部門…会計、経理、庶務
・防衛庁一般事務(自衛隊施設)
仕事内容:会計、経理、庶務、秘書など
・郵政公社(郵便局)
仕事内容:郵便・貯金・保険の受付や手続き・郵便の集配・貯金・保険のセールス
■公安職・特別職・技術職
国民・住民の生活の安全を守る→事件・事故・災害などの予防と発生時の対応
・自衛官(自衛隊(陸海空))
仕事内容:国の防衛・災害派遣・国際貢献
・海上保安学校(海上保安庁)
海の安全を守る措置、パトロール、災害救助、
不審船への対応
・入国警備官(入国管理局(空港や港))
出入国者のチェック、不法入国者の逮捕
・刑務官(刑務所、拘置所)
受刑者の管理・更生指導(教育)
・国家図書館(国会図書館)
国会図書館での調査業務・司書業務
・衆議院(衆議院事務局)
会議運営事務、議員、秘書に関する事務など
・皇宮護衛官(皇宮内)
皇宮、赤坂御用地などの安全確保
その他
天気や気象に興味があり、気象庁・気象台で働きたい人…気象大学校学生
各地の空港などで航空交通管制に関する仕事をしたい人…航空保安大学校学生
国家公務員になるには?
国家公務員の採用試験国家公務員試験には、大学卒業程度の「国家1種」「国家2種」と高校卒業程度の「国家3種」があります。最近では「国家3種」の受験者が減少し、多くの人が「国家1種」と「国家2種」を目指しているようです。大学卒業程度の学力試験が出題されるというだけで、実際に大学卒業資格を持っていなくても受験できます。また、この試験は任用の資格を得るための試験であり、合格しても必ず採用されるとは限りません。採用されるためには、試験で好成績を納めることはもちろん、官庁訪問を重ね業務内容の説明を受け、自己PRに努めることが重要だということをお忘れなく。
■国家1
●受験資格
〈平成18年度〉昭和48年4月2日~60年4月1日生まれの者。大学を卒業した者または平成19年3月までに卒業見込みの者。このほか人事院が同等の資格があると認めた者。
■国家2種
●受験資
〈平成18年度〉昭和52年4月2日~60年4月1日生まれの者。大学・短大・高等専門学校を卒業した者または平成18年3月までに卒業見込みの者。このほか人事院が同等の資格があると認めた者。
■国家3種
●受験資格
〈平成18年度〉昭和60年(税務は61年)4月2日~平成元年4月1日生まれの者。