歴史の記事一覧
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- 読み書き能力と出版文化から江戸時代を考える
- 現代の日本では、すべての子どもが義務教育で読み書き能力を身につけ、自由に本を読んだり、ウェブサイトを閲覧したりすることができます。しかし、世界を見渡すと簡単に本を入手し、読むことが困難な国もあります。 日本でも、中世までは読み書き能力を持つ人は、貴族や武士などごく一部の人に限られていました。庶民にまで読み書き能力が広まったのは、江戸時代に入ってからのことです。読み書き能力
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- 江戸時代の人々を夢中にさせた「和算」
- 「和算」とは、江戸時代に日本で独自に発展した数学のことです。その基本となったのが、中国から伝わった漢文で書かれた数学書です。江戸時代になると、「和算」が世界に先駆ける業績を上げる一方、算額奉納という日本独自の文化も生まれました。 明治以降、和算は教育現場から姿を消していきました。しかし、現在ではその素晴らしい研究内容や文化が見直され、静かなブームになっています。「和算」の
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- 安倍首相が「戦後70年談話」を発表
- 1日本の過去・現在・未来を想い、平和について考える 安倍内閣は終戦記念日前日の8月14日、戦後70年の首相談話を閣議決定の後、発表しました。 首相談話は戦後50年の節目となる1995年に、当時の村山富市首相が発表した「戦後50周年の終戦記念日にあたって(村山談話)」が最初で、戦後60年の2005年にも当時の小泉純一郎首相が出し、今回の安倍首相談話に引き継がれています。
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- 特異な歴史を歩んできた沖縄
- 【現在、日本にあるアメリカ軍施設の73・8%が沖縄に集中】 いま、アメリカ軍普天間飛行場の辺野古沿岸への移転をめぐって沖縄が注目されています。なぜ、沖縄にアメリカ軍基地がこんなに多く存在するのでしょう。実は沖縄の歴史が大きく関わっているのです。沖縄はかつて琉球国王が治める独立国だったという特異な歴史を歩んできました。こうした沖縄の歴史を振り返ることで、現在、沖縄が抱えている多
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- あの日から70年 日本の「戦後」のはじまった日
- 今から70年前の1945年8月15日、日中戦争から数えれば足かけ9年、太平洋戦争から数えても足かけ5年にわたって戦争を続けてきた日本国民は、「玉音(ぎょくおん)放送」により日本が無条件降伏したことを知らされました。その前後にはいったい何が起こり、人々はどのような経験をしたのでしょうか? 戦後70年を迎えるにあたって、人々の経験の多様性に留意しながら、あらためて「戦後」を振
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- 「3C」時代の到来 高度経済成長と暮らしの変容
- 皆さんは、バブル経済が崩壊したあとの1990年代後半に生まれ、「失われた20年」とも呼ばれる日本経済低迷の時代を生きてきました。 しかし、かつての日本には、「高度経済成長」と呼ばれる時代(1955~73年)がありました。みなさんのおじいさん・おばあさんがまだ若く、一生懸命働いておられた時代です。ここでは、「がんばって働けば豊かになれる」とみんなが信じていた高度経済成長の時
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- ビキニ水爆実験から60年 第五福竜丸事件を知っていますか
- 【原水爆禁止運動のきっかけに】 ちょうど60年前の日本を揺るがした大事件、それはマグロ漁船・第五福竜丸が南太平洋でアメリカが行った水爆実験に巻き込まれ、乗組員の久保山愛吉さんが亡くなったことでした。第五福竜丸事件として知られるこの事件は、食品や水の安全といった問題に人々が関心を抱くきっかけとなったうえ、原爆・水爆などの核兵器の使用に反対する原水爆禁止運動に取り組む大きな力となり
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- 自らの体をものさしに日本を測った男
- 【56歳から始まった17年に及ぶ日本測量の旅】 日本初の、実測による「日本地図」を作ったことで知られる伊能忠敬。1800年(寛政12年)4月19日、彼が日本測量へと踏み出した一歩は、その後の日本の歴史を大きく動かす一歩となりました。 現在は人工衛星で撮影された正確な地形写真を簡単に見ることができますが、このような技術がなかった時代に、彼はどのようにして精度の高い日本地図を
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- デモクラシーとロマンの大正はどんな時代だったのか?
- 1912年7月に明治天皇が亡くなり、年号が大正に改まって100年目。つまり今年は"大正100年"に当たります。皆さんのおじいさんやおばあさん、あるいは曾じいさんや曾ばあさんで、86歳以上の人は大正生まれです。大正時代という言葉に皆さんはどんなイメージを持っているでしょうか。文明開化から日清、日露の戦いを経て近代国家建設に燃えた明治時代。軍国主義と悲惨な敗戦を経て経済大国に成
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- 最も有名な文学賞、 「芥川賞」 「直木賞」とは?
- すぐれた文学作品に贈られる「芥川賞」、「直木賞」は日本で最も有名な文学賞です。この二つの賞はいつも同時に発表されます。 最近、どちらの賞も受賞者の年齢が若くなってきたようで、10代の芥川賞受賞者が誕生して話題となりました。マスコミがさわぐこの二つの文学賞はどのように決まるのでしょうか。人気を集める話題の文学作品と共に、日本を代表する二つの文学賞を追ってみましょう。
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