記事一覧
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- 今年から「パリ協定」が本格的にスタート
- 【17歳、グレタ・トゥーンベリさんは訴える】 地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」が発効し、今年から本格的にスタートしました。パリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて2℃未満、可能なら1.5℃未満に抑えることを目標に掲げています。そのため、すべての国が協力して、地球温暖化の要因となっている温室効果ガスの排出量と、森林や海による吸収量とを均衡させ、発生量を実
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- 臓器移植医療の現実と課題を追う
- 【死と向きあって命をつなぐ臓器移植】 事故や病気で心臓や肝臓などの臓器が機能しなくなった場合に、他者の健康な臓器を移植して機能を回復させる臓器移植医療。わが国では1997年10月施行の「臓器移植法」で臓器移植が可能となり、2010年7月の「改正臓器移植法」で家族の承諾があれば脳死状態での臓器提供ができ、15歳以下の子供でも臓器移植が可能となりました。 改正臓器移植法が施行
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- 世界を混乱に陥れるパンデミック
- 【グローバル化のなか、新型コロナウイルスとどう向き合うのか】 20世紀以降の世界で、最も人びとの命を奪ったのは、戦争でも自然災害でもなく、ウイルス感染症の爆発的拡大=パンデミックです。人類の生活圏の拡大に伴って、自然界に存在する未知のウイルスとの接触が急増しています。現代世界に迫りくるパンデミックの危機に、私たちはどう対応すべきなのでしょうか。
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- 〝静かな有事〟人口減少と日本社会の将来
- 【地域社会、経済活動、雇用環境はどうなる】 昨年、国内で生まれた赤ちゃんは86万4000人で、明治32年(1899年)の統計開始以来最低を記録し、初めて90万人を割り込みました。また、死亡者数から出生数を差し引いた人口の自然減は昨年50万人の大台を超え、わずか1年で鳥取県が消滅するほどの人口減となりました。このまま人口減少が続けば機能不全に陥った地方自治体が消滅し、人手不足
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- オリンピック・万博と「文化」
- 【クール・ジャパンの出発点】 今年7月から8月にかけて、東京をはじめ各地の競技会場でオリンピックが開催されます。また2025年には大阪で万博の開催も予定されており、2020年代の日本では国家規模でのイベントが目白押しです。オリンピックと万博の開催が続くのは、1964年の東京オリンピック、70年の大阪万博以来のことで、当時の日本は空前の好景気のもとで新しい文化を誕生させました
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- 食卓に登場するゲノム編集食品を考える
- 【遺伝子組み換えとの違い、その可能性と問題点】 ゲノム編集技術を用いて遺伝子を書き換え、特徴的な作物を生み出す「ゲノム編集食品」が昨年10月に解禁され、いよいよ食卓に登場します。現在広く出回っている遺伝子組み換え食品は、食品衛生法に基づいた安全性審査が義務付けられていますが、ゲノム編集食品は一部を除いて開発者による届け出制で、安全性審査や食品表示が義務化されていないため、安
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- 「ベルリンの壁」が崩壊して30年
- 昨年11月9日、東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」が崩壊して30年が経過しました。若い人たちにとって、ベルリンの壁はすでに歴史上の出来事になっているかも知れません。しかし、ベルリンの壁がなぜ作られ、どのように崩壊したのかを考えることは、現在の世界情勢を知る上で非常に大切です。30年という節目に、もう一度ベルリンの壁について考えてみました。
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- 日本人名のローマ字表記が「姓→名」の順へ
- 【東京五輪に向け、表記の統一は浸透するか】 政府は今年1月から、公文書に日本人の氏名をローマ表記する際、特別な事情がない限り「姓→名」の順とすることを決めました。また姓を明確に区別させる場合は、姓をすべて大文字で表記するとしています。 東京五輪を控え、電光掲示板やテレビ放送などで日本人名の表記を統一して、世界にアピールしたいという思いがあります。これまで、名前のローマ字表
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- 地方に活力を与える「ふるさと納税」の役割と課題
- 【新制度施行を機に、ふるさと納税制度を考える】 「ふるさと納税」は、ふるさとや縁のある地方を応援できる寄付制度として、2008年に誕生しました。寄付の見返りに地場産品など、魅力的な返礼品がもらえることで人気を呼び、今では多くの人が利用しています。一方、自治体のなかには過度な返礼品を用意して、ふるさと納税を集めるところがあらわれて問題になっています。総務省は、こうした状況を是
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- 琉球王国の政治・文化の中心「首里城」が焼失
- Shuri Castle, the center of politics and culture of the Ryukyu Kingdom, was destroyed 【2000年に首里城跡などが世界文化遺産に登録】 昨年10月31日、沖縄県那覇市にある首里城正殿から出火し、隣接する北殿や南殿など9棟が焼失しました。首里城は1429年から1879年の明治政府による琉球処
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