どちらを受けるべき?TOEICと英検の違いを徹底解説!
日本国内における英語検定といえば「TOEIC」と「英検」があります。
これらは非常に知名度が高く、小学生や中学生〜社会人、シニアなど幅広い年齢層の方に受検されている検定です。
「人気があるのはわかったけれどどちらを受けるべき?」とお悩みの方に向けて、今日はTOEICと英検の違いについて解説しようと思います。
知名度の高い英語検定「TOEIC」と「英検」
英語検定として代表的存在である「TOEIC」と「英検」ですが、英語を学習する人で知らない人はいないと思います。
TOEICは年間約240万人(2019)、英検は年間約390万人(2019/4/1~2020/3/31)が受検し、英語が好きな人や英語学習に取り組む人にとってこれらの検定の結果というのは1つの目指すべきゴールでもあります。
そんなTOEICと英検ですが、同じ英語検定とはいえ内容は異なります。
TOEICと英検のそれぞれの目的
TOEICと英検は、まず結果の出かたが違います。
TOEICは10〜990点でスコア表示され合否はありません。それに対して、英検は5〜1級までありそれぞれの級を受検し合否が出ます。
TOEICというのはアメリカの非営利団体・ETSが運営する世界共通の英語試験で正式名称は、Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)、つまり、日常や仕事場などでの実際のコミュニケーション能力を測定する試験です。(TOEICにはいくつかの種類がありますが、本記事では国内で最も一般的な「TOEIC® Listening & Reading Test」を取り上げています。)
一方で、英検は日本英語検定協会が実施する日本の英語試験で、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能をバランスよく測定します。 コミュニケーションのみではなく読み書きにもフォーカスしているのが英検です。
TOEICと英検の試験内容の違い
両者の試験の目的が違えば、試験内容も異なってきます。
▼TOEIC
TOEICは、点数で結果が出るため受験者全員が同じ内容の試験を受けます。読む・聞く能力を測り、問題数はリスニングパート100問、リーディングパート100問の計200問です。
試験時間はリスニングパート約45分、リーディングパート約75分と制限時間との闘いになるでしょう。 全問マークシート式です。
▼英検
英検は受検する級により問題が異なります。
5級:中学初級程度/4級:中学中級程度/3級:中学卒業程度
準2級:高校中級程度/2級:高校卒業程度
準1級:大学中級程度/1級:大学卒業程度
英語4技能を満遍なく測定し、問題数は受検する級により異なります。
試験時間も級によりバラバラで、一次試験は1〜3時間、二次試験は10〜50分程度です。二次試験(3級以降)では英語による面接があります。
TOEICと英検の難易度の違い
両者の難易度の違いを一概に比較するのは、級により難易度が異なる英検の特徴からも難しいです。
ただ、TOEICはコミュニケーション能力を測定するものなので比較的優しく、英検は学術的な単語などが出題されるのでやや難しいといえるでしょう。
またマークシート式のTOEICに比べてライティングや面接がある英検は難易度は高いと思います。 特に面接試験に関しては、普段から英語を話すことに慣れていないと苦戦するので学生は英語の先生に見てもらう、それ以外の方も英語ができる人に対応してもらうなど対処が必要になります。
TOEICと英検どちらを受けるべきか
ここまで、TOEICと英検の違いについて解説しましたが、結局どちらを受けるべきなのかよくわからない人もいるはずです。
中学生・高校生、大学生、そして社会人の順番でどちらを推奨するのか解説します。
▼中学生・高校生
高校受験や大学受験を
控える人には、英検をおすすめします。
TOEIC自体も受験のアドバンテージになることはありますが、英検の方が需要がある年代なので迷うなら英検。
中学生は最低でも3級、できればそれ以上を目指し、高校生は最低でも準2級、それ以上を目指したいです。
▼大学生
就職活動を控える大学生は、やはりTOEICが有効でしょう。
TOEICの点数を求める企業は多く、これからグローバルの時代になると英語はできて当たり前になるかもしれません。
最低でも600点以上、できるならそれ以上を目指しましょう。
▼社会人
社会人に関しては、個人の好みや必要性に合わせるといいです。
会社でTOEICを求められているならTOEIC、英検なら英検にして各自目標を立てて計画的に学習していきましょう。
転職の際にも英語検定があれば有利になります。
まとめ
今回は、TOEICと英検の違いについて解説しました。
TOEICは点数で分かれており英検は級で合否が出ます。
学生の方は基本的に英検、大学生だけTOEICも視野に入れつつ、社会人以降になると好みに合わせて選ぶといいでしょう。
あなたもぜひTOEICか英検の受検を検討してみてください。