職業情報
警察官
警察官はどんな仕事?
警察官の実際国民の生活を脅かす犯罪を予防し、社会の秩序や安全、人命や正義を守ることを使命としている警察官。仕事内容は大きく5つに分けられます。交番やパトカーでの勤務を中心とし、道案内・迷子や泥酔者の保護・落とし物など各種届出の取り扱いなどに携わる「地域警察」。殺人や強盗など凶悪事件を捜査する強行犯捜査・詐欺や横領などを対象にする知能犯捜査・空き巣やスリなどを追う盗犯捜査・暴力団や総会屋を相手にする暴力犯捜査などの事件解決を図る「地域警察」。交通安全意識の啓発・交通違反の指導、取締り・交通規制など各種交通対策に取り組む「交通警察」。銃器や麻薬、覚醒剤の押収・風俗営業許可や取締り・公害問題などを扱う「生活安全警察」。災害時の救助活動・海外からのVIPや国内の要人に対する身辺警護(SP)などを受け持つ「警備警察」。いずれも、専門的な知識と強い正義感、鍛えられた身体能力をもって職務にあたるスペシャリストです。警察官の役割は、犯罪の複雑化・凶悪化が進む現代社会において欠かすことのできない、頼るべく存在であるべきだと言えるでしょう。
警察官になるには?
採用されて警察学校へ各都道府県の「警察官採用試験」に合格することが必要です。採用試験の内容は、実施する都道府県によって異なりますので、受験する場合は問い合わせ、確認を必ず行ってください。北海道の試験を例にあげると、採用基準はA区分(大卒、22歳以上31歳未満)、B区分(大卒以外、18歳以上31歳未満)の2つがあり、加えて身長や体重、視力など、警察官として必要な基準の身体を有しているか否か検査も行われます。試験は第1次と第2次があり、第1次では警察官に必要な知能および知識について、択一式の筆記試験が行われるほか、論文(作文)試験、適性検査を実施。第2次では口述試験、体力試験、身体検査、健康診断が行われます。採用試験に合格した者は巡査に任命され、警察学校に入校します。大学卒業者は6カ月間、それ以外の者は10カ月間、全寮制の警察学校で警察官としての知識、人間性、体力を養っていきます。
警察官の一日
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1.法学
被疑者逮捕時に適用される罪状など、警察官として必要な、警察法・刑法・刑事訴訟法などの法律について学びます。
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2.警察実務
警視庁内の様々な課における、実際の活動に必要な知識・実務内容を学びます。
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3.術科
柔道または剣道・逮捕術・けん銃など、公務上で身につけておくべき身体的な技術を学びます。
警察官の現状・将来性
国内の治安に関わる職種ですので、犯罪によっては危険も伴う警察官ですが、志望者は多く、難易度が高い試験を突破しなければなりません。採用試験を何度も受け、やっと警察官として採用されるケースもあるほどです。警察組織は、国家機関としての警視庁と、自治体警察としての都道府県警から成り立っています。警察官採用は都道府県別になっていますが、出身や住所に関わらず自分が選んだ県の採用試験を受けることができます。採用されても必ずしも希望の部署につけるとは限りませんが、適性があれば能力次第で異動のチャンスはあります。お仕事DATA
- 平均収入
- 初任給は23万円くらい。都道府県によって異なります。
- 勤務時間
- 部署や事案によって異なります。職業柄、3交代制など深夜勤務もあります。
- 必要資格
- 各都道府県が実施する「警察官採用試験」に合格すること。